第一期第3回レジュメ

 

2013.2.16 

文責:江藤


アメリカ民主主義と格差社会アメリカ 

 

 

1)テキストについて

 

渡辺靖著『アメリカン・デモクラシーの逆説』(岩波新書 2010年)

堤未果著『貧困大国アメリカ』T・U(岩波新書 T=2009年 U=2010年)

ノーム・チョムスキー『アメリカを占拠せよ!』(ちくま新書 2012年)

指定したテキストは上記4冊だが、堤未果著の2冊は状況のルポとして経過が経ち過ぎているので割愛する。渡辺靖の『アメリカン・デモクラシーの逆説』は、著者が25年間滞在、蓄積したアメリカ社会の今日的姿と政治的変容をリアルに伝えている点で示唆に富む。またチョムスキーの『アメリカを占拠せよ!』は、1930年代の座り込みスト、1960年代〜1970年代の公民権運動、ベトナム反戦運動、フェミニズム運動という歴史的連続性を踏まえつつオキュパイ運動の今日的意義を明らかにしようとする。チョムスキーの正統左翼的視点の有効性については研究会での討論が必要だが、渡辺的視点とチョムスキー的視点の双方を検討することは今日のアメリカを理解する上できわめて刺激的であると私には思える。

 

2)私の問題意識

 

レジュメに入る前に二つの書物に関する私見を述べると、渡辺靖は詳細なアメリカ社会の政治的、社会的分析を通じて、直面する状況を赤裸々に明らかにする。しかし、新自由主義を是とする渡辺は対案を提示できない結果、未来への希望は微弱でペシミスティックな要素が前面に出ているように思える。

 

 注:渡辺は「新自由主義を是とする」わけではない、世界のアメリカ化としてのグローバリズムが現実に進行しているという認識にたっているだけ。そしてこれに対抗する新しい社会をめざす動きを、現実のアメリカの中に見ていることは、B 3章「セキュリティへのパラノイア」についての3.第三世界化するアメリカ(96P)の*奇跡の再生の項などに明白である。この評価は江藤の思い違い。(須長)

 

 一方、チョムスキーのアメリカ社会批判も根底的で辛辣である。しかし彼は、オルタナティブとしての古典的な社会主義、あるいは社会民主主義を堅持した視点からオキュパイの運動を位置づけようとする。1930年代の座り込みストライキを是とし、1970年代までを現状よりもはるかにましな社会とするチョムスキーの認識を、私はほとんど全面的に肯定したくなるのだが、一方では「待てよ?」という思いがわいてくるのである。

 このレジュメはそのような私の振幅を前提として作られている。

 

3)『アメリカン・デモクラシーの逆説』について

 

@目次について

 

同書の目次は以下のように構成されている。第1章「アメリカン・デモクラシーの光と影」、第2章「政治的不信の根源」、第3章「セキュリティへのパラノイア」、第4章「多様性の行き着く先」、第5章「アメリカニズム再考」、「あとがきにかえて」。

このうち第1章は2009年のオバマ大統領就任式を中心にオバマを当選させたアメリカン・デモクラシーの光にスポットが当てられ、その対極として2005年にハリケーン「カトリーナ」で壊滅したニューオーリンズの破滅的状況が明らかにされる。しかし、この章は導入部であり、具体的展開は2章以下でなされているので、次に各章をそれぞれ検討してみる。

 

A第2章「政治的不信の根源」について

 

1.イラク開戦決議の日に(43P

 

*選挙という巨大ビジネス=イラク開戦と米議会の沈黙は「次期再選のテレビコマーシャル枠購入のため選挙資金集めに集中していたため」「マネーがアメリカの政治を支配」(ゴア『理性の奪還』)(チョムスキーは『アメリカを占拠せよ!』で「連邦議会のなかでさえ、一定の権力と権威を持つ地位に就きたいなら、文字どおり金で買うしかなくなっている」「(20世紀初頭にマーク・ハナンは)一に金、二に金、三は何か忘れた」と述べている)

 

2.法人化される民主主義(52P

 

*ロビイストは悪か=オバマは2009年の大統領就任直後に「連邦政府登録ロビイスト政府の諮問委員からの排除」の覚書(銃禁止と全米ライフル協会、パレスチナ問題とAIPAC)。

*リンカーンの警告=エンロンの不正会計は「レッセフェールが極限を超えた」「(リンカーンは南北戦争の結果)企業が王座につき、その後には高位の者たちの腐敗の時代がつづく」と述べた。ライシュは「(1970年代以降の超資本主義、スーパーキャピタリズムは)政治の世界まであふれ出て、民主主義を飲み込んでしまった」と述べる。

 

3.溶解する二大政党(62P

 

*コークかペプシか=19301970年代の「ニューディール・コンセンサス」の崩壊後、新自由主義、超資本主義(ライシュ)下にあって「大きな政府の時代は終わった」。福祉切り捨てとNAFTA推進でレーガンとクリントンは共通。差は「コークかペプシか」程度。政党としての違いの強調でヒートアップする「文化」戦争(人工中絶、アファーマティブアクション、銃規制、同性婚、教育バウチャーetc.

*オバマ離れの背景=成立不能なオバマの「二項対立の超克」「多元的価値の強調」。しかし「歩み寄りの時代は過ぎ去った」。アメリカ人の8割が「二大政党に問題あり」、その3割が「第三の党が必要」(2010年の世論調査)。

 

4.ゲーム化する選挙戦(70P

 

*マーケティングの論理=有権者登録は2億人(人口3億人)のうち、民主・共和両党は8割の個人情報入手し、これに基づいた選挙戦術(マーケティングによる商品の売り込みと同じ)

*商品化される民意=「国民の意見はコマーシャルの最高入札者によって購入される商品、金銭とテレビの巧妙な利用による理性の役割の減少」(ゴア『理性の奪還』)

 

5.包摂されるジャーナリズム(75P

 

「超資本主義」の論理と力学が、権力を行使する側のみならず、権力を監視する側をも包摂する(コスト削減、競争激化による調査報道の激減、同時多発テロと愛国主義一色のメディア)。この章の結論は「現代アメリカにおける政治不信とメディア不信の根は深い」である。

 

B 3章「セキュリティへのパラノイア」について

 

1.ゲーテッド・コミュニティ(85P

 

*商品化されるユートピア=フェンスで囲まれたユートピア:2007年時点で5万カ所、2000万人。

*増殖し続ける「新しい中世」=「ヨーロッパでは壁が次々と倒れていく時代にあって、ロサンゼルスのあちこちで壁が作られている」。

 

2.メガチャーチ(89P

 

*ショッピングモールのような教会

*逆説的なコミュニティ=(1)資本と情報のグローバルな流れに対する反発として宗教に原初的な価値を見いだそうとする世界的傾向の現出、(2)1960年代の公民権運動や対抗文化運動への反動、(3)社会的に保守的なヒスパニック系やアジア系移民の大量流入、(4)新自由主義との相互補完的関係。ゲーテッド・コミュニティとメガチャーチの拡大するエキサーブ(準郊外)。居住の中心は「サッカーママ」や「セキュリティママ」など若い中流家族。「新しい中世」=新自由主義の過剰による公共性の貧困を補うコミュニティ空間で伸長。

 

3.第三世界化するアメリカ(96P

 

*持たざる者=ボストン南部のインナーシティ(白人最下層居住地区)。「荒廃したアパートは子どもの喘息を悪化させ、救急車を呼ぶことにつながり、それによって支払えない医療費が発生し、カード破産を招き、自動車ローンの利息を引き上げてしまう。そうして故障しやすい中古車を購入せざるを得なくなり、母親の職場の時間厳守を危うくし、その結果、彼女の昇進と稼得能力を制約し、粗末な住宅から出られなくなる。」(『ワーキング・プア』デイヴィッド・シプラー、2007年岩波)

*飢えと肥満=アメリカ上位30万人の合計所得は下位15千万人と同じ。フードスタンプ受給者は4100万人。ファーストフードとインスタント食品による肥満は低所得者層と貧困地域で顕著。

*グラミン・アメリカ=「ブッシュ政権下のアメリカは南北戦争後の金ぴか時代の格差レベルに立ち戻った」。「アメリカの飢えた人々に食物を無料配布しようと、インドのカルカッタからやって来た伝道修道女が管理する無料給食所がシカゴにある」(1990年)。グラミン銀行がニューヨークに支店開店(2008年)

*二者択一論を超えて=(略)

*奇跡の再生=下からの地域コミュニティの再建・DSNI(非営利組織ダドリー・ストリート・ネイバーフッド・イニシアティブ、主要民族集団ごとに地域理事枠を均等配分、言語は英語、スペイン語、ヴェルデ・クレオール語)

 

4.カラーラインの政治学(107P

 

*「克服」か「回避」か=オバマ大統領誕生はカラーラインの克服ではなく回避

*分断されるカラーライン=政治的経済的表象におけるカラーラインの歪み

*絶望のコミュニティ=MS-13(エルサルバドル人の軍隊蟻・ギャング組織)

 

5.恐怖の文化(116P

 

*獄産複合体

*負の公共文化=監視社会、訴訟社会、正義の商品化、恐怖・不安・危機・陰謀を煽る言説の流布などは(監獄・警備・拘禁・矯正など)セキュリティへの際限なき欲求を拡大〈恐怖の文化〉

 

6.オーディット文化(121P

 

*新たな病の創出=「今日の新自由主義的な文化や制度のもとでは、自らの精神性や身体性という、個人に最も直近なはずの領域でさえ、自らの責任や判断によって統治・所有することが困難になっている。自己責任を強調する新自由主義の理念が新自由主義の現実によって翻弄されている。」

*個人はどこまで計算かつ制御可能か=「オーディットとは、直接的には、自らを管理、点検、査定し、外部に対して説明・開示することを指す。そこでは怠惰や無駄は徹底的に否定・排除され、効率性や生産性が厳しく問われることになる。」「オーディット文化と親和性が高い制度として…職業適性診断テストがあげられる。」「かくも強大化・肥大化し続ける構造の中で自己の責任や判断は…どこまで可能なのだろうか。」

オーディット(audit)」はもともと会計監査を意味したが、その意味を拡張して「専門的な品質管理、認定、保証、報告、評価など、形式化された説明責任の様式を広範に指示 するもの」

 

7.孤独な個人主義(126P

 

*官僚的個人主義・所有的個人主義=個人は自らの居場所と権利に鋭敏になり、それらを保護・防衛すべく、法的・政治的手続きへの依存を深める(官僚的個人主義)。しかしそれは弁護士を雇う財力のある人間が社会生活を有利にするという「私的領域の植民地化」でもある。

*自由な社会における不自由=アーサーミラーの芝居「セールスマンの孤独」はフォーディズム社会の告発(1950年代)。80年代に入ると新自由主義による自己陶酔的な「自己実現」の重視と、一方で「疎外化され、断章化され、原子化される個人主義への危機感」の噴出。

 

C第4章「多様性の行き着く先」について

 

1.多様性の源泉(135P

 

*服従から交渉へ

*多民族国家であり続ける

 

2.保守反動(142P

 

*「苛立つ四人組」

*家族の価値=個人化・多様化するアメリカの家族の反動として、1980年代から社会保守派の政治的配慮で掲げた「家族の価値」。フォーディズムによる「ニューディール・コンセンサス」を前提としたジェンダー秩序(中流のアメリカ的ライフスタイル)は新自由主義のもとで崩壊したのだが、その新自由主義と家族の価値が共存する不思議。経済保守と社会保守を統合するのはセルフガバナンス(自己統治)だが、1950年代の「作られた伝統」による社会的ノスタルジーがテコ。

*削除されるトマス・ジェファーソン=啓蒙主義重視からキリスト教を絶対視しなかったジェファーソンを教科書から排除した宗教右派。

*新宗教左派=福音派のなかから死刑反対、銃規制支持、反戦・反核のグループも登場

*オバマのジレンマ=保守派の反動とリベラル派の反発の中で、「二抗対立の超克」「多元的な価値観」を掲げるオバマのジレンマ。

 

3.左右の原理主義とその陥穽(154P

 

*二極化する保守=原理主義的強硬派と現実主義的穏健派に分岐した保守。最近の共和党は強硬派に乗っ取られる(ティーパーティ)

*メタ・レイシズム(レイシズムと闘う手段としてのレイシズム=アフリカ中心主義)という皮肉

 

4.多様性と市場主義(159P

 

*小作人化に抗して=巨大アグリビジネスの農業支配→小作人化に抗する協同組合的手法の増大。ファーマーズ・マーケット(農家直売)や地域が支える農業。日本の「地産地消」の考え方も影響を与えた。

*飼いならすか、飼いならされるか=インディアン・カジノ(アメリカ社会におけるリビングウェイジ公契約条例の動きを取り上げずにインディアン・カジノを例に出すのはいかがなものか)

 

D第5章「アメリカニズム再考」について

 

1.強烈な自意識(169P

 

*「国外」に投影される「国内」

*トクヴィルの懸念

*ダブルスタンダード

 

2.帝国論(178P

 

*丘の上の町

*帝国的動機の行く末

 

3.アメリカの省察(183P

 

*オバマの諫め

*アイロニーの伝統

 

4.アメリカへの眼差し(188P

 

*「反米」という原理主義

*東サモアの選択

*公共財としてのアメリカ

 

5.もう一つの逆説(200P

 

*〈帝国〉のなかのアメリカ

*市民的な統合原理

*より完全なアメリカ人に

*自己修正力

 

4)『アメリカを占拠せよ!』について

 

@目次について

 

 同書はオキュパイについてのチョムスキーの7つの講演(201110月から20125月にかけての)で構成されている。各講演のタイトルは下記の通り。

(1)占拠せよ――ハワード・ジン追悼記念講演(20111022日)、(2)30年におよぶ階級闘争の果てに(201216日)、(3)インターオキュパイ――オキュパイ運動を相互につなぐ(2012131日)、(4)外交政策を選挙する(2012127日)、(5)ハワード・ジンの思い出、(6)プロパガンダに抵抗せよ(2012423日)、(7)無力も、孤独も、もはやない(2012522日)*各章の数字は江藤が便宜的に付けた。

 

A『アメリカを占拠せよ!』レジュメ

 

 この講演でチョムスキーは、重要と思われる問題に関しては重複を恐れず繰り返し考え方を明らかにしている。したがって重要な彼の論考をまとめてみることも可能なので、そのような要約を試みつつ各章にも言及する。

 

(1)占拠せよ――ハワード・ジン追悼記念講演(27P

 

「オキュパイ運動は過去30年間続いた階級間の対立に対し、初めて一般大衆が起こした大規模な反対運動」。アメリカ史における転換は1970年代から始まった。それ以前のアメリカは大恐慌時代があったにせよ、「いずれこの状態から抜け出せる」「そのうちよくなるだろう」と感じていた。1930年代の座り込みスト、労働者による工場の接収というアイディアを契機にCIOが結成され、ニューディール立法が成立。19501960年代はアメリカ史上空前の経済成長期で平等主義の時代=中流階級。1960年代は平等主義が加速、その過程での直接行動主義はアメリカを多くの点で文明化した。

70年代に入ると脱産業化、現地生産化、金融部門の桁外れの成長による構造転換と富の集中→政治権力の集中。この循環の中で人口の0.1%が富を独占、同時に国民の大多数には停滞と衰退が続き、政治体制が崩壊し始めた。

「プルトノミーとプレカリアート」=「世界は二つのブロックに分かれつつあります――プルトノミーとそれ以外に」(シティグループのプルトノミー・インデックス 2005年)。グリーンスパンは「バブル経済の成功は労働者の不安的さの増大にますます多くを負っている」と述べた。「世界はいまプルトノミーとプレカリアートに二分されている――オキュパイ運動がイメージとして描く1%と99%に」。

1970年代に始まった歴史的な逆転現象を食い止める可能性を秘めたオキュパイ運動。1930年代の座り込み行動は効果的。工場の接収まであと一歩。経済が衰え始めた1970年代にきわめて重要な運動。1977年のUSスティール工場閉鎖でのコミュニティによる工場取得、労働者による経営、管理。頓挫したものの部分的勝利と今日に生きる教訓。指導した弁護士はストートン・リンド。

1996年の『労働情報』「連載 BSFS争議支援から垣間見たアメリカ労働運動史」(森谷文昭)USスティール争議とストートン・リンドを紹介。

USスティール争議後、オハイオ州各地で労働者及びコミュニティ所有の工場が存在。2010年にはボストンで同様の試み。オキュパイとこのような争議が結びつけば成功する可能性が高い。オバマによるGMの公有化には二つの道。従来の資本家に工場を引き渡すのか、GM労働者に工場を譲渡するのか。

 

(2)30年におよぶ階級闘争の果てに(71P

 

(3)インターオキュパイ――オキュパイ運動を相互につなぐ(93P

オキュパイ運動の確かな成果はコミュニティを生み出したこと。相互に支えあい、民主的なやりとりを行い、お互いのことを気遣う、本当の意味で機能するコミュニティを生み出した。人々の孤立する傾向が強く、地域やコミュニティの構造が崩壊してしまい、誰もがある種の孤立を抱えるアメリカ社会では、これは重要なことです。

19世紀半ば、マサチューセッツ州で産業革命が勃興した時期、「自分以外のことはすべて忘れて富を増やせという、新たな時代精神」への不満を強く訴える若い女性や職工たちの新聞が存在。オキュパイ運動もまた、若い女性や職工たちと同様に「新たな時代精神」という150年間植えつけられてきたイデオロギーへの拒絶を鮮明な形で示した。

 

(4)外交政策を選挙する(123P

 

(5)ハワード・ジンの思い出(143P

 

ハワード・ジンの「名もなき人々の無数の小さな行動」に注意を向けなければならない。ハワードは50年前、ジョージア州アトランタのスペルマン・カレッジで教鞭をとっていた。スペルマン・カレッジは黒人エリートにも門戸を開いていた大学で、黒人学生は「白人専用」ランチカウンターに座り込み、フリーダム・ライドのバスに乗り込み、デモを組織し、すさまじい人種差別や暴力、ときには死に対して向き合った。公民権運動は1960年代初めにマーティン・ルーサー・キングが指導的役割を果たしたことで、大規模な大衆運動が形をなしつつあった。ハワードは自らの勇気と誠実さの報いとして、勤め先の大学を首になった。

ハワード・ジン1922 2010SNCCのイデオローグ・『民衆のアメリカ史――1492年から現代まで(上・下)』(明石書店, 2005年)

オキュパイ運動は、『民衆のアメリカ史』が示す「名もなき人々の無数の小さな行動」、1930年代の座り込みストから6070年代の公民権運動、ベトナム反戦運動、フェミニズム運動という歴史的連続性を継承した新たな運動であり、1970年代以来、30年以上にわたるアメリカ階級闘争の連続的敗北を脱する可能性を持つ――というのがチョムスキーの大いなる願いのように見受けられる。

 

(6)プロパガンダに抵抗せよ(153P

 

(7)無力も、孤独も、もはやない(165P


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